骨折は急性期・回復期・維持期のリハビリに多く関わってくる疾患だ。
基礎をしっかり勉強しておいて損はない。
テストや国試にも大事だけど、
臨床でも多くの患者さんや利用者さんと関係する疾患だから、
学んでおきたいよね!
オレンジ部分は赤い下敷きで文字が消えるから、
テストに出やすい場所だよ。
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目次
【骨折の定義】
「骨がなんらかの原因によって、その解剖学的な連続性を断たれた状態。」
≪骨折の治療法≫
・骨折の治療法の原則は(整復)・(固定)・(リハビリテーション)である。
≪骨癒合の条件≫
①血流の確保
・大腿頸骨部の内側骨折、脛骨遠位1/3、舟状骨。
・折れた場所が血管損傷しやすい。
②骨折端の解剖学的整復
・骨折部に時間が経ったら、ある刺激が必要。
③骨折部の不働
・折れたら動かさない。
≪骨癒合日数≫
平均骨癒合日数 |
中手骨 |
2週 |
≪異常経過と後遺症≫
・(偽関節):全く骨癒合の可能性はなく、両骨折端は瘢痕組織で結合し、同部で異常可動性を有するもの。
・(変形性関節症):関節内骨折は関節軟骨損傷を伴うため、変形性関節症を発生しやすい。
≪高齢者に多い4大骨折≫
①(大腿骨頸部骨折)
②(橈骨遠位端骨折)
③(上腕骨近位端骨折)
④(脊椎椎体圧迫骨折)
大腿骨頸部骨折
・高齢者が転倒して大転子部を強打したり、膝を突いて大腿を捻った際に起こる。
・骨折が股関節の(関節包)を境に、以下に分類される。
(外側骨折):(関節外骨折) → 骨癒合は良好
(内側骨折):(関節内骨折) → 骨癒合が不良、骨頭の壊死の可能性が高い。
橈骨遠位端骨折
・高齢者が転倒して手のひらを突いた時に起こりやすい骨折。骨粗鬆症を有する老人に多発。
・早期からの指、肘、肩の関節運動をすすめる。2~3週間後に手関節を中間位に戻した上、さらに2~3週間ギプス固定を行う
(コーレス骨折):最も多い骨折。
(スミス骨折):稀な骨折。
上腕骨近位端骨折
・高齢者では転倒して地面についた腕の長軸方向に力が伝達することにより、上腕中枢部の骨折が多く見られる。
・小結節の上縁を境として、以下に大別される。
結節上骨折:骨頭骨折と解剖頸骨折の2つがある。
結節下骨折:結節貫通骨折・(外科頸骨折)・結節部単独骨折がある。
脊椎椎体圧迫骨折
・尻もちをつくような転倒で生じることが多い。
・(Th12、L1、腰椎移行部)に多い。
・腰背部痛、亀背・円背のような(変形)、稀に下肢の不全麻痺を生じることもある。
・治療は安静が基本で、(コルセット)を着用させる。
骨・関節疾患
変形性関節症(osteoarthritis:OA)
【変形関節症の定義】
「関節軟骨の変性・摩耗とその後の軟骨・骨の新生増殖、および二次性滑膜炎などに基づく
(進行性の変性関節疾患)である。」
≪変形性関節症の原因≫
・(一次性変形性関節症):特定できる疾患がない、あるいは老化現象として起こるもの。
・(二次性変形性関節症):関節の外傷・先天性異常・変形・関節炎などの先行疾患に続発するもの。
肩関節周囲炎
「加齢と関連した退行性変性を基盤に発症し、肩関節とその周囲組織に炎症をきたし、疼痛と関節の動きの制限をきたす疾患の総称をいう。」
まとめ
高齢者の4大骨折『大腿骨頸部骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨近位端骨折、脊椎椎体圧迫骨折』は絶対に覚えよう。
テストにも絶対に出るから、特徴を把握しておこう。
OTは上肢や手指の骨折は専門的に大事になるのでしっかり勉強しようね!
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