腎臓の働きには血液のろ過、血圧の調整、ホルモンの分泌、骨の生成など、色々な働きや役割があるんだよ。
腎臓の機能についてしっかり勉強してみよう!
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目次
血液ろ過
老廃物や過剰な水分を出す。
電解質のバランス維持
余分なイオン(ナトリウム、カリウム、塩化物etc)やブドウ糖などを排出する。
↓
・細胞内外の水分を一定に保つ
それにより
・神経の伝達、筋肉の収縮、止血などにも関与
血圧の調整
過剰なナトリウムを排出することにより、血圧の調整を助ける。
造血ホルモンの分泌
エリスロポエチンというホルモンが、赤血球をつくるように骨髄に働きかける。
活性化型ビタミンDをつくり骨の生成に関与
骨にカルシウムを沈着させるために、ビタミンDを活性化型ビタミンD3に変える。
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血圧が上がる理由として、考えられること
1.電解質のバランス=細胞内液:細胞外液=2:1
細胞内液にはカリウムが多く、細胞外液(血漿・間質液)にはナトリウムが多く存在する。
↓
細胞内と細胞外の水の移動は、細胞内外の塩分の濃度で決まる。
塩分摂取などにより体内のナトリウム濃度が高くなると、細胞の中にナトリウムが取り込まれるが、このとき水分も一緒に取り込まれる。
↓
すると細胞が膨らみ、血管が狭くなる。
↓
血管が狭くなると、血液の流れが悪くなり血圧が上がる。
※このとき、体内に十分なカリウムがあると、細胞はカリウムを取り込み、ナトリウムを水分とともに外に出すため、細胞は縮んで血管が広がり血圧は低下する。
※反対に塩分が極端に減ると、逆の現象が起きて脱水、血圧低下、ショックなどが起こる。(例:マラソンなどで短時間に多量の汗をかき、多量の水を飲むと失神を起こすことも)
2.腎臓の血管の老朽化などで動脈硬化が起こり、血管が狭窄。
↓
血管の狭窄で、血流に対する抵抗力が大きくなり血圧が上昇する。
3.酵素レニン
腎臓はレニンという酵素を産生している。
〈もともとレニンの働きは、血圧上昇に関与〉
レニンは、血圧が正常値より下がると分泌量が促進され、血圧上昇に働く。
そのため、血圧が上昇すると分泌が抑制されるのである。
↓
しかし、レニンが抑制されないで分泌が亢進したままの状態が続くと、高血圧になる。
たとえば、腎動脈に狭窄があると、傍糸球体装置の輸入細動脈の圧受容体で感知する圧が低くなり、レニンの分泌が増加し高血圧になる。
(血管の狭窄で血流量が減少すると、腎臓は血圧が下がったと勘違いしレニンが過剰に分泌されてしまうということである)
※また、高血圧は、糸球体内圧を上昇させ腎臓機能障害を進行させてしまうという悪循環を招くのである。
その他知っておくこと
- 腎機能が低下すると、血液をろ過するネフロンの中の糸球体の機能も衰えてしまう。
一度壊れた糸球体は二度と再生されず、糸球体の数は徐々に減っていくのである。(同じ仕事量をこなすのに、数が少ないと、残った糸球体に負担がかかってしまい、また機能が衰える糸球体が出てくる)そのため、腎機能はどんどん低下していくのである。 - 腎機能が低下すると、赤血球を作るよう骨髄への指令がいかず、貧血になる。
- 活性化型ビタミンD3が作られないと、小腸からのカルシウムの吸収が妨げられるため、骨がもろくなる。
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