今回は脳血管疾患についての基礎知識をまとめてみた。
病院や施設でもそうだし、実習先でも多く関わる疾患のはずだ。
学生さんはもちろん、知識があいまいになっているセラピストも、
基礎からしっかり勉強していこう!!
オレンジ部分は赤い下敷きで文字が消えるから、
テストに出やすい場所だよ。
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目次
脳出血
・(脳実質内)の出血。
・急性期には血腫の増大と(脳浮腫)が見られる。
くも膜下出血
・(脳動脈瘤)が破裂し、(くも膜下腔)に出血する。
・発症は(急激で激しい頭痛)・悪心・意識障害・髄膜刺激症状などを示し、急性期には死亡率が高い。
・再破裂の予後は非常に悪いため、絶対安静と厳重な血圧管理が行われる。
・クリッピング術の施行の有無にかかわらず、発症の2週間以内は(脳血管れん縮)をお越し、梗塞や再出血を起こす危険性が高い。そのためベッド上安静となることが多い。
アテローム血栓脳梗塞
・(アテローム硬化〔動脈硬化〕)によって血管の内腔が狭くなり、血算ができ、動脈閉塞をきたす。
・数日間に高率に麻痺進行が見られることが多く、血圧低下で増悪する恐れがある。
心原性脳塞栓症
・(不整脈)などが原因で、心臓にできた(血栓)がはがれて、脳内の血管に流れ込んで動脈閉塞をきたす。
・重篤な症状が突然起こり、数分で症状が完成するのが特徴。意識障害も稀でない。
・塞栓後に再開通し、発症後3日以内に(出血性梗塞〔合併症〕)を起こす確立が高く、慎重な症状観察と対応が必要。
「出血性梗塞…脳梗塞を起こしたあと、詰まっていた血栓が溶けて血流が再会することがある。その時、梗塞をおこしているうちに
もろくなった血管壁があると、そこから血液が漏れて出血することをいう。」
ラクナ梗塞
・(高血圧)が原因で生じた細動脈病変を基礎に、脳の細い動脈が閉塞を起こす。
・大脳深部、脳幹などを潅流する穿通枝動脈の閉塞で起こる。
一過性脳虚血発作(TIA:Transient Ischemic Attack)
・一時的に脳の血液が滞って虚血に陥ることで症状が出現するが、24時間以内には症状は消失し、後遺症を残さない。
・数ヵ月後に梗塞へ移行する警告発作の場合がある。
≪くも膜下出血に対する急性期治療≫
・脳動脈瘤に対して(クリッピング術)、あるいは血管内手術(コイル塞栓術)が考慮される。
・手術の有無にかかわらず、発症2週間以内は(脳血管れん縮)をお越し、梗塞や再出血を起こす危険性が高い。
≪脳卒中のリハビリテーション≫
脳卒中急性期
・安静や活動範囲の制限により(廃用症候群)が急激に進行する時期。
↓
『状態の観察と(早期リハビリテーション)開始が重要!!』
①不良肢位の予防とポジショニング、②体位変換、③他動的関節可動訓練が大切。
⇒可能であれば早期離床!!
回復期
・積極的かつ包括的に機能訓練・ADL訓練が行われる。
まとめ
各疾患の原因について答えられると良いよね。
・クモ膜下出血:脳動脈瘤の破裂。
・アテローム血栓脳梗塞:動脈硬化による血管の閉塞。
・心原性脳塞栓症:不整脈により血栓がはがれて血管が詰まる。
・ラクナ梗塞:高血圧により細い動脈が閉塞。
・アテローム血栓脳梗塞(TIA):一時的に脳梗塞の症状がでるが24時間以内に消失する。
再発する可能性が大きい。
脳血管疾患のリハビリについても、今後しっかり勉強していきたい!
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